マミコのひとりごと。

面白かった本をご紹介致します

中村文則 教団 X

 突然自分の前から姿を消した女性を探し、楢崎が辿りついたのは、奇妙な老人を中心とした宗教団体、そして彼らと敵対する謎のカルト教団だった。

 二人のカリスマの間で蠢く、悦楽と革命への誘惑。

 やがて教団は暴走し、国を根幹から揺さぶり始める。その時楢崎は……。

 中村文則の作品は、「掏摸」「遮光」「土の中の子供」「悪と仮面のルール」などを読み、癖の強い作品を書く人だなあ と思っていましたが、今回教団 Xを読んで益々そう思いました。はっきり言って、よくわからない というのが本当のところです。

 最後に作者の後書きがあり、「この本の全体からでも、たとえ部分からだけでも、何かを感じてくれたら作者としては嬉しい」とありましたが、私は残念なことに何も感じませんでした。

 非常に長くて、読み終えるのに忍耐が必要だった としか言いようがありません。

 やはり小説には相性があるのでしょうが、ストーリーの面白さを求める方には、お勧めしない作品です。