望月諒子 大絵画展
正月気分も抜けて日常生活が戻って来ました。
年末年始はどうしても忙しく、本は読んではいたものの、なかなか落ち着いてブログを書く気にはなれませんでしたが、また書いていこうと思います。
ロンドンのオークションで、ゴッホ作「医師ガシェの肖像」を日本人の画商が競り落とした。落札価格は約180億円。
時は流れ、日本のバブルが弾けて、借金に追い詰められた男女 大浦壮介と筆坂あかねに、ある依頼がもちかけられる。
レンタル倉庫会社の倉庫に眠る「ガシェの肖像」を盗んでほしいという依頼である。
銀行員 城田と名乗る男の指示に従って、壮介とあかねは倉庫に忍び込む。
どこに「ガシェの肖像」が入っているかわからないので、コンテナごと運び出さなければならない。果たして成功するのか?
「眠たそうなおっさんが片肘をついて座っている」ゴッホが死んだ時には、何の価値もないと思われていた作品が180億円。絵画の価値なんて一体何のだ?と思ってしまいます。
最後にはどんでん返しが待っている美術ミステリー。
日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞しただけあって、興味深い作品でした。