マミコのひとりごと。

面白かった本をご紹介致します

柚月裕子 あしたの君へ

 家庭裁判所調査官という仕事ががあることを知りました。

 問題を抱えた当事者の背景を調査し、持っている専門知識を生かして調査委員や裁判官をサポートしながら、紛争を解決に導くことが仕事だそうです。

 裁判所職員採用総合職試験に合格しても、すぐに家庭調査官を名乗れるわけではなく、二年間 養成課程研修を受ける決まりになっており、研修を受けているあいだは、家庭調査官補と呼ばれるそうです。

 あしたの君へ はそんな官補として研修の間、九州の福森家裁に配属された望月大地の悩みと成長の課程を描いた作品です。

 窃盗を犯した少女、ストーカーで逮捕された高校生、親権を争う夫婦とその息子などの表面に見える理由ではなく、地道な調査によって、裏に隠された本当の理由を解き明かしてゆく大地の努力に好感が持てる、爽やかで後味の良い作品でした。

 新型コロナウィルスの影響で、なかなか外出 出来ず、何かとストレスの溜まるこの頃ですが、こんな時こそ本を沢山読みましょう!