マミコのひとりごと。

面白かった本をご紹介致します

2021-02-01から1ヶ月間の記事一覧

山内マリコ あのこは貴族

東京生まれ、松濤の家で何不自由なく暮らす箱入り娘 華子は、結婚を焦ってお見合いを重ね、ついに義理の兄の紹介で、ハンサムな弁護士 青木幸一郎と婚約する。 一方、地方生まれの美紀は、猛勉強の末に慶応大学に入学するが、父親が仕事を失ったこともあり、…

小池真理子 やさしい夜の殺意

両親と喧嘩をして実家を出た久美は、兄の家に身を寄せることになる。 兄とは13年間疎遠ではあったが、彼は郊外の瀟洒な一軒家に、物静かな美しい妻と幸せに暮らしており、久美を温かく迎えてくれた。 初めて兄の家を訪れた日、久美は長い間兄と会っていなか…

東野圭吾 怪笑小説

東野圭吾の短編集に怪笑小説 毒笑小説 黒笑小説 歪笑小説があります。 皮肉やブラックジョークが効いていて、面白い作品が多いのですが、中でも私は、怪笑小説の中の 一徹おやじ という話が大好きです。 息子をプロ野球選手にするために、小さい時から特訓(…

東野圭吾 あの頃 ぼくらはアホでした

なんだか笑いたくなって あの頃 ぼくらはアホでした を読み返してみました。 東野圭吾は、1958年の大阪の生まれ。学年は私と同じです。 私も5歳から大学卒業まで、阪急神戸線の大阪と神戸の中間あたりに住んでいたので、なんか親しみを感じます。 このエッセ…

中島らも しりとり えっせい

本棚でずっと昔に買った中島らも のエッセイを見つけました。 しりとり→リトマス試験紙→白雪姫→メタモルフォーゼ→ぜいたく というふうに しりとりをしながら、思いついたまま、いろん知識や逸話を披露していくというエッセイ。何ということはないのですが、…

石井光太 43回の殺意

石井光太の作品は、「絶対貧困」「物乞う仏陀」「神の棄てた裸体」などのドキュメンタリーや小説「蛍の森」を読んだことがあり、非常に強いインパクトを受けました。 今回読んだ「43回の殺意」は、川崎中一男子生徒 殺害事件の深層 です。 カッターナイフで…

中島らも 今夜すべてのバーで

随分前に一度、中島らものエッセイを読んだことがあって、ハチャメチャだけど面白い文章を書く人だなあ と思ったことがあります。 先日、久しぶりに書店で彼の文庫が平台に置いてあるのを見つけ、読んでみることにしました。 この作品は、吉川英治文学新人賞…