マミコのひとりごと。

面白かった本をご紹介致します

2021-08-01から1ヶ月間の記事一覧

貫井徳郎 迷宮遡行

迷宮遡行は「慟哭」で華々しくデビュウした貫井徳郎が、2作目に発表した「烙印」を全面改稿して、新なタイトルを冠した作品だそうです。 「あなたとはやっていけなくなりました。ごめんなさい。私を探さないでください」 ある日突然、妻の絢子はそれだけを書…

貫井徳郎 明日の空

主人公の真辺栄美は、17歳までアメリカで生まれ育ち、高校3年となる春に帰国する。 「日本人は、みんな一緒なのが好きなんだ。目立つといじめられる。」と父親に忠告され、不安な気持ちを抱えて日本の高校に編入するが、予想に反してクラスメートは皆 親切だ…

貫井徳郎 転生

主人公は、心臓移植の手術を終えたばかりの青年 和泉。 体調は手術前に比べてうそのようによくなったが、食べ物の好みが変わり、今まで興味のなかったショパンの曲に心を奪われ、絵画にも興味を持ち、急に絵が上手く描けるようになったりする。 また、突然夢…

貫井徳郎 悪の芽

東京グランドアリーナで、アニメコンペンション 通称アニコンが開かれようとしていた。入場待ちの列は長く続く。 その行列に火炎瓶を投げ込んだ男がいた。火炎瓶は一本だけではない。逃げ惑う人々に、男は次々と火炎瓶を投げ続ける。そして最後に焼身自殺し…

中山七里 護られなかった者たちへ

仙台市で他殺死体が発見された。拘束したまま餓死させる という残酷な殺害方法から、担当刑事の苫篠は、怨恨の線で捜査を始める。 被害者は、福祉保健事務所の課長 三雲忠勝。人から恨まれるとは思えない聖人のような人物で、容疑者は一向に浮かんでこない。…