マミコのひとりごと。

面白かった本をご紹介致します

2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧

柚月裕子 ミカエルの鼓動

北海道中央大学病院に勤務する心臓外科医 西條康己(やすみ)は、手術支援ロボット「ミカエル」を操る第一人者と言われ、将来を約束されていた。 そんな時、循環器第一外科科長の大友が、病院を辞めて地元の帯広に帰り、実父の営んでいた内科病院を継ぐこと…

垣谷美雨 夫の墓には入りません

垣谷美雨の作品は、数年前「老後の資金がありません」「あなたの人生片づけます」 を読み、「如何にもこんな人達いそうだな。面白いな」と思いました。 今回もなかなか面白かったです。 高瀬夏葉子(かよこ)と夫との仲は冷え切っていた。 脳溢血で急死した…

重松清 ビタミンF

久しぶりに重松清の作品を読みました。直木賞受賞作です。 平成12年に刊行されたそうですので、今から20年程前の作品ということになります。 バブル経済で世の中の歯車が狂っている時、働き盛りをむかえ、マンションを買い、子供が小学校にあがるようになっ…

池井戸潤 民王 シベリアの陰謀

未曾有をミゾユーと読み、踏襲をフシュウと読んでしまう首相 武藤泰山。かつての日本の首相 誰かさんのようではあるが、それには理由があったのだ。 実は泰山の中身が息子の翔と入れ替わってしまったのである。 大学生の翔は、学業よりは六本木のクラブ遊び…

西條奈加 千両かざり

百年の伝統ある 錺職「椋屋」(むくや)では、四代目春仙こと宇一が、30代半ばで死の床についていた。 椋屋の娘で宇一の義妹のお凛は、椋屋を切り盛りする傍ら、女だてらに密かに錺細工の修行をしていた。 宇一の死後、公開された遺言により、お凛は3年後に…

西條奈加 上野池之端 鱗や繁盛記

騙されて江戸に来た13歳の少女 お末の奉公先「鱗や」は、料理茶屋とは名ばかりの、いわば連れ込み宿だった。 好色で、寄合と称しては妾のもとに出かけて行く主人 宗兵衛。 内儀のお日出や娘のお鶴は、高価な買い物や芝居見物にうつつを抜かしている。 その上…

東野圭吾 透明な螺旋

ガリレオシリーズの最新作を読みました。 南房総沖で漂流している遺体を海上保安庁のヘリコプターが発見した。 遺体は損傷がひどく、身元を示すもの何もはなかったが、20代から40代の男性であろうと推定された。背中に射創と見られる傷があり、司法解剖の結…