マミコのひとりごと。

面白かった本をご紹介致します

池井戸潤 ロスジェネの逆襲

 半沢直樹シリーズの  ロスジェネの逆襲  がTBS系で、日曜 夜9時からスタートしました。この作品は、半沢直樹シリーズの中で私が一番好きな作品です。

 世の中全体が、バブル崩壊後の不景気という名のトンネルにすっぽり入り込んでしまい、出口を見出だそうともがき苦しんだ10年間。1994年から2004年に亘る就職氷河期に世の中に出た若者たち。その彼等を「ロストジェネレーション」、略してロスジェネ世代と呼ぶそうです。しかし、身を削るような就職活動をくぐり抜けて会社に入ってみると、そこには大して能力もいくせに、ただ売り手市場だというだけで大量採用された危機感なき社員たちが、中間管理職となって幅をきかせていた。バブル入社組です。

 2004年 銀行の系列子会社東京セントラル証券は、IT企業の電脳雑技集団社長からライバルの東京スパイラルを買収したいと相談をうける。アドバイザーの座につけば、巨額の手数料が入るビッグチャンス。

 ところが、親会社の東京中央銀行から理不尽な横槍が入り、アドバイザーの座を奪われてしまう。セントラル証券に出向中の半沢直樹は、窮地にたたされながらも、ロスジェネ世代の部下 森山雅弘 と共に困難に立ち向かって行く。

 初めは、銀行からの出向組である半沢に反感を抱いていた森山であったが、次第に半沢の真摯な仕事ぶりに心を動かされ、尊敬するようになる。

 ドラマでは、そういった森山の心の動きは、あまり描かれていませんが、原作では、よくわかります。

 またドラマには、原作にはない 大和田常務や金融庁の黒崎が登場します。

 台詞も悪役は、いかにも悪役らしく見ている方が憎らしくなるような台詞が多いですね。まあその方が後でスカット感が増すからかもしれませんが。

 今回 ドラマが始まったので、前に読んだ ロスジェネ をもう一度読み直してみましたが、やはり大変面白かったです。

 これからドラマの方もクライマックスになり、面白くなりそうですね。

 池井戸さん すごい!気が滅入った時は、池井戸潤を読んでスカっとするのもいいかもしれません。