東野圭吾 ブラックショウマン名もなき町の殺人
多くの人に知られることもない平凡で小さな観光地。
しかしその町出身の漫画家が大ヒット作を生み出したことで、町は活気づき、その作品にちなんだ観光名所を作る計画が進められる。
ようやく射した希望の光であったが、コロナによって計画は頓挫。
そんな時に殺人事件が...........。
殺されたのは、元中学校の教師で、生徒達に慕われていた神尾英一。遺体は自宅の裏庭でみつかった。
東京で働いていた神尾の娘 真世は、警察からの知らせで地元に帰省する。
警察と共に自宅に入ったところに現れたのは、久しぶりに会う叔父の武史であった。
この叔父さん かなりの変わり者。昔はアメリカでマジシャンをしていた。手先は器用で頭もいいが、偉そうで図々しく、何を考えているのやら。
真世は武士と共に事件の真相を突き止めようとするが、その経過でかつての同窓生達の様々な秘密を知ってしまうことになる。
コメディ的要素もあり、面白くはあったのですが、最近の東野圭吾の作品は、かつてのようなキレがあまり感じられません。
「容疑者Xの献身」や「白夜行」「マスカレードホテル」のようなすばらしいミステリがまた読みたいです。