マミコのひとりごと。

面白かった本をご紹介致します

山内マリコ あのこは貴族

 東京生まれ、松濤の家で何不自由なく暮らす箱入り娘  華子は、結婚を焦ってお見合いを重ね、ついに義理の兄の紹介で、ハンサムな弁護士 青木幸一郎と婚約する。

 一方、地方生まれの美紀は、猛勉強の末に慶応大学に入学するが、父親が仕事を失ったこともあり、経済的に大学を続けることが困難になってしまう。一時は水商売の世界に入るも、現在はIT企業に勤めながら、腐れ縁の幸一郎との関係に悩んでいる。

 境遇の全く違う二人が、やがて同じ男をきっかけに巡り合うのだが…………。

 東京には見えない階級があり、その階層の中での当たり前のルールに従い生きることが、一番安心な道なのだ、とハイクラスの人たちは思っており、華子もその一人だった。しかし理想的な結婚をしたつもりが、そこにあったのは、虚しいだけの日常であった。

 逆に、ハイクラスの男と付かず、離れず交際していた美紀は、男が絶対に庶民で利用価値のない自分とは、結婚しないことをわかっていたのだ。

 そして二人は、それぞれ自分にとって本当に生きがいを感じることのできる、自分に相応しい生き方を見つけていく。

 結婚は、幸せの一つの形ではありますが、全てではありません。

 特に私は、最近の多くの男性が望む結婚が身勝手に思えて仕方ないのです。

 自立した女性が好きだという男性が多くなりました。でもこれは言い換えれば妻子を養いたくないと言っているように聞こえます。

 昔の大多数の男性は、結婚すれば妻子を養うのは当然だと思っていました。

 働いて収入を得て欲しい と女性に望むのであれば、家事も子育てもその他の雑用も全てフィフティーにすべきです。しかし、家事や子育ては女の仕事。男は仕事が忙しいのだから  と都合のいい時だけ男を持ち出し、働いている奥さんの料理が手抜きだなどと勝手なことをぬかす男の話を聞くと、腹が立って仕方ありません。

 家事を完璧にやって欲しい、手のこんだ料理が食べたいというのなら、専業主婦か

せめて奥さんの仕事は、自分のお小遣いを稼ぐ程度にしてあげるべきです。

 奥さんがどおしても自分の意志で働きたいというならともかく、生活のために働いて欲しい と男性が望むのであれば、自分も半分は家事をこなし、料理が多少手抜きでも文句は言わない! 奥さんは、男性の母親でも家政婦でもないのです。

 男性が勝手なことばかり言うので、こんなことなら結婚して苦労するより、一人でいる方がましだ と考える女性が増えるのではないでしょうか?

 婚活の話を読んで、ついこんなことを書いてしまいました。