マミコのひとりごと。

面白かった本をご紹介致します

宮部みゆきの作品

 前にもお話しましたが、私は、宮部みゆきのファンです。いえ ファンだったと

言った方がいいかもしれません。

 1980年代の後半から90年代 2000年代中頃までの宮部みゆきの作品は、何を読んでも面白かった。

 1991年 龍は眠る で直木賞候補になり、本所深川ふしぎ草子 で吉川英治文学新人賞

を受賞してからというもの、火車山本周五郎 蒲生邸事件 で、日本SF大賞 

 理由 で直木賞 模倣犯司馬遼太郎賞 毎日出版文化賞特別賞 芸術選奨文部科学大臣賞 名もなき毒 で、吉川英治文学賞 と賞を受賞しまくっています。

 やはり賞を取るというのは優れた作品で、読み応えがあり、とても面白い。

 特に私は 模倣犯  が好きで、先が読みたくてたまらず、寝る間も惜しんで

読みふけりました。

 でも、宮部みゆきは、模倣犯 の後、現代社会の闇を描くことに疲れてしまい、

時代小説やファンタジーに重きを置くようになったそうです。

 霊験やオカルト、超常現象などが出てくる作品が多くなったのは、そのせいかも

しれません。

 私は、宮部みゆきのこういう作品は、あまり好きではありません。

 英雄の書 を読んだ時は、❝ えっ!これがあの宮部みゆきの作品なの?❞と

啞然とするほどつまらないと思いました。

 それからは、時代小説はともかく、現代劇では、それほど面白い作品に

出合っていません。

 ソロモンの偽証 も最後まで読むと、❝ なるほどそうなのね ❞と納得はしましたが、

全盛期の作品と比べると、どうしても見劣りしてしまいます。

 宮部さんにも、いろいろと心境の変化はあるのでしょうが、90年代の作品のような

現代ものをまた書いて欲しいと願っている読者は、私だけでしょうか?